暖房器具をフル稼働させても、家の断熱性が低いと冷たい空気が足元にたまって温度のムラができてしまいます。
サーモカメラで部屋の写真を撮ると、寒いところは青くなります。2つの写真の部屋は同じようにエアコンで暖房しえいるのですが、断熱性能の低い部屋は足元が寒く頭部の高さは暖かくなっています。一方、断熱性能の高い部屋は頭部も同じような温度を保っています。
冬は部屋の温度差が大きいと血圧が急に上下してしまいます。
冬は循環器系の疾患で亡くなる方が増えます。
■熱の流出割合(冬の暖房時)
暖めた空気が、できるだけ屋外に出ていかないようにすることが大切冬、暖房の熱を逃がさないためには、特に開口部の断熱性を高めることが重要になります。
赤い部分が多いほど、室内窓面の温度が高いことを示しています。断熱性の高い窓は、サッシ部分から逃げる熱が少なくなっていることが、わかります。
温度差を小さくするために、リビング以外の部屋も暖めて、血圧の変動を減らす。
部屋ごとの温度差を小さくする
冬でも晴れた日は、日差しの量が結構あります。南側の窓から入る日差しの量は、冬(1月)は夏(8月)の約2倍。南側の窓から入ってくる熱をムダにしないで暖房に活かしましょう。
冬は太陽の高さが低いので、晴れた日は部屋の奥まで太陽光が入ります。
冬の晴れた日は南側の窓から太陽光を有効活用してみましょう。
例えば、冬の晴れた日に窓に受ける太陽の熱を計算すると
日当たりの良い家の場合、冬の晴れた日は大きな窓の方が1000Wの電気ストーブ三台分ぐらい暖かさが違います。
同じ大きさの窓でもガラス面が大きい窓(フレームが細い)を選ぶと、より多く太陽光を採り入れられて、暖かく過ごせます。
呼吸器系や皮膚疾患を持った方が、断熱性能の高い家に引っ越した結果、症状が改善されたという調査結果があります。
断熱性能の高くすれば、さらに暖房の効きが良くなり、光熱費を抑えることにつながります。
■光熱費にかかる電気代のイメージ部屋を同じ温度に保つ場合に、断熱性能が低いと熱が逃げてしまうので、暖房に掛かる費用は上がってしまいます。また、寒い日ほど暖房費の差が大きくなります。